ベトナム

在留資格を取得するために、日本の会社を踏み台として利用するベトナム人を見分ける方法について

今回はニュース等経由で公に出ていないが、ベトナム人従業員を採用している会社の経営者を悩ませるある問題について書きたいと思います。それは、長期計画で採用したベトナム人が、在留資格取得(あるいは更新)後、すぐに退職してしまうことです。この問題はニュース等に出てこない為に検索しても見つけませんが、実はベトナム人を採用している企業さんを苦労させている問題です。


本題に入る前に、「在留資格」についてすこし説明しておきます。外国人採用している方ならご存知だと思いますが、外国人は日本に入国して滞在するためにはその日本における本人の活動内容に「在留資格」が与えられています。例えば、大学で勉強するなら、「留学」を、日本国内の会社で実習するなら、「実習」という在留資格を取得しなければなりません。大学を卒業して、日本で仕事をした場合は、留学から「技術・人文知識・国際業務」等といった就労在留資格に変更しなければなりません。在留資格は色々な種類がありますが、「期限」があるという共有点があります。在留資格取得するためには大学や会社等とった所属機関の保証が必要です。つまり、外国人一人では在留資格を取得できません。所属機関の協力が必要です。


本来は保証してくれる所属機関で勉強&仕事を長く続ける前提で入国管理局が対象となる外国人に対して在留資格を与えます。しかし、在留資格を取得して、すぐに保証となった所属機関を辞めてしまう場合も結構あります。勿論、中には人間関係等があって、合わなくて辞めないといけないケースもあります。しかし、最初から在留資格を取得して辞めると計画を立ている外国人も結構います。最近ベトナム人の留学生や技術者(労働者)の中にはこのようにある会社を、踏み台として使って、在留資格を取得できたら辞める人は多くなってきました。
その原因としは本人の考え方や法律の隙間等を取り上げることができますが、今回は原因の説明を控えることにします。その代わりに、長期的な仕事ではなく、在留資格取得を目的としたベトナム人の応募者を見分けるポイントを簡単に紹介します。苦労してベトナム人の踏み台にならない為に、参考にして頂ければ助かります。


在留資格を取得することを目的とした応募者には次のような特徴があります。
■在留期限が切れそうになっている場合:在留期間は後1-2ヵ月で切れる応募者はこのタイプです。本人にとっては、仕事ではなくて、後1-2ヵ月で仕事をみつけて在留期間を更新できなければ、帰国しなければならないために、仕事よりも、在留期間を更新(変更)することを目的にしています。
■仕事を転々している場合:仕事を転々している子は在留資格を取得できてしまえば、又点々する可能性は高いです。


■仕事のお話よりも、在留資格更新/変更について質問を多くしている場合:この場合は、あきらかに仕事はどうでもいいです。本人が気にしているのは「在留資格」のことです。


■長い在留期間を求めている場合:話の中で、10年、20年勤務したいために、「5年間更新してほしい」、「最長の在留期間を望む」というのは出てきたら要注意です。このような話も一つの「営業トーク」にちがいないです。信じてはいけません。

■仕事の条件のすべてを気にしない場合:在留資格を更新/取得できたら、すぐに辞めていき、長く続けるつもりはないために、仕事の条件を気にしていないのは本音です。

上記は基本のポイントです。これ位抑えてしまえば、ベトナム人に踏み台とされるリスクは減ると思います。しかし、他にもいろいろな「要素」がありますので、見分ける為には経験が必要です。どうしても心配なら最初から自分で採用せずに、どこか信頼できる専門業者に委託した方が無難です。又、一つ覚えてほしいのはベトナム人と日本人とは考え方等が違うために、日本人の感覚でベトナム人と接したら失敗に繋がる可能性が高いです。

ベトナム人の悪い癖その2:変な噂が好き!デマをすぐに信じてしまう人が多い。前のページ

市役所で子どもの1歳半健診について疑問を持っている事次のページ

ピックアップ記事

  1. グローバル化は悪者ではない —— 日本は自らの足かせに縛られている

  2. 「俺ルール」と法治国家──外国人批判に潜む“原始思考”

  3. 『異文化に映る日越の日常40話』──日常に潜む文化の違いをユーモラスに描く

  4. 市役所で子どもの1歳半健診について疑問を持っている事

  5. 日本社会で使われる「危ない」という呪文──本当の危険?それとも“違う”だけ?

関連記事

  1. 経済・仕事

    会社に対するベトナム人従業員の警戒心の心理について

    20年近く日本企業さんに勤めているベトナム人に関わっており、色々な事…

  2. 喫茶店

    エッセイ・感想

    カフェでの出会いが地獄の入口──「親しみ」と「信頼」のすれ違い

    海外ビジネスの現場では、思いがけない出会いが成功への扉になる…

  3. ベトナム

    来日前の借金は日本国内での技能実習生による問題の原因ではありません。

    最近、外国人技能実習生制度を批判するニュースが増えてきて、波紋を呼ん…

  4. ベトナム

    【日越比較】元旦を過ぎた静かな住宅街で思うこと

    今日は1月2日、日本では「正月の二日目」ですね。ベトナムのテ…

  5. お知らせ

    新刊刊行のお知らせ: 家族関係をゲインシオンズの視点から読み解く一冊

    このたび、新刊『家族メンバーはなぜそのように振る舞うのかゲインシオン…

  6. ベトナム

    ベトナム人の悪い癖その3:とても遅く歩いている!やる気が見えない!

    ベトナム人の悪い癖をもう一つ紹介します。それは、歩くのがとても遅いこ…

おすすめの記事
  1. 資本金3000万円
  2. 日本社会の呪文ワード辞典
  3. ゲインシオンズとは
最近の記事
  1. 外国人企業に資本金3000万円──そのフィルターは本当に機能…
  2. 新刊のお知らせ: 『日本社会の呪文ワード辞典(構造編)』を出…
  3. ゲインシオンズとは
  4. 新刊刊行のお知らせ: 家族関係をゲインシオンズの視点から読み…
  5. 【日越比較】元旦を過ぎた静かな住宅街で思うこと
  1. 読書

    小学校プログラミング教育の本
  2. ベトナムゲリラ戦法

    ベトナム

    ベトナムのゲリラ戦の歴史──伝統と独自の発展
  3. 感想

    日本少子化問題解決案を考えて見ました
  4. 社会

    日本の政治家についての動画を見てびっくりしました。
  5. ベトナム

    新刊のお知らせ:『Japan-Vietnam: 40 Cultural Cont…
PAGE TOP