社会

最近不法滞在者に対する出入国在留管理庁の対応について

最近 知っている子の友達が不法滞在で捕まりました。その件に対する出入国在留管理庁の対応について、何点か感じましたので書いておきます。

助長罪について:

知っている子は合法滞在です。捕まった子とは「恋愛関係」を持っっています。家を借りて一緒に住んでいるようです。昔なら合法滞在の子も「助長罪」になったはずですがが、今回はなりませんでした。多分コロナ過の中で出入国在留管理庁も厳しくする余裕がないと私が思っています。

飛行機のチケットが取れない為に釈放:

本来捕まった子は出入国在留管理庁の収容所に入れられてベトナムに送還されます。しかし、今回は飛行機のチケットが取れない為に仮釈放される予定だそうです。要するには、飛行機のチケットが取れるまでは、外で自由にお待ち下さい。チケットが取れたら帰国のためにお戻りなさいという「優しい」扱い方です。


保証人になる:

しかも、本来[助長罪」になったはずの子が保証人になるようと言われたようです。多分コロナで収容所がいっぱいになっていると思いますが、保証人能力のない子に保証人になってもらい、仮釈放するというのはちょっと了解しにくいです。元々日本に残る為に失踪して不法滞在になった子は捕まって釈放されて入管がチケットを手配できたので帰国しようと言っても素直に入管に戻り帰国する訳ではありません。


最近、農業分野で人材不足が生じて大変だとニュースが流れていますが、不法滞在者を集めて仕事を与えれば問題は解決させるはずなのに、誰も考えていないのは不思議です。ほったらかして犯罪が増えるよりも仕事を与えて管理した方がいいのです。

神奈川県河崎市でベトナム人がベトナム人を殺害!前のページ

会社に対するベトナム人従業員の警戒心の心理について次のページ

ピックアップ記事

  1. ベトナム人は本当に“犯罪者”なのか?──報道と現実のあいだで

  2. 「バカが読む本」から学ぶこと – Chat GPTについての本の評価…

  3. ベトナムの独立は「くれた」ものではない──長い闘いの歴史

  4. 元技能実習生を再雇用したら、入社初日に辞めた話

  5. 「俺ルール」と法治国家──外国人批判に潜む“原始思考”

関連記事

  1. 少しだけ変えれば、良くなる日本

    文化・歴史

    新刊紹介:『少しだけ変えれば、良くなる日本―外国人からの視点』

    本日、新書『少しだけ変えれば、良くなる日本――外国人からの視点』がA…

  2. Globalization

    感想

    グローバル化は悪者ではない —— 日本は自らの足かせに縛られている

    近年、日本国内では「グローバル化が日本社会を壊した」という主張が増え…

  3. 感想

    話題になっているマイナンバーカードについて考えた事

    最近、話題になってきた一つにマイナンバーカードの普及の話があります。…

  4. エッセイ・感想

    日本停滞の理由②:失敗を恐れる文化

    ――なぜ日本では、挑戦より“無難”が評価されるのか?…

  5. 技能実習生

    ベトナム

    外国人技能実習生が日本語を勉強しない理由について

    私は以前、技能実習生を監理する通訳をしていた外国人です。私自身が日本…

  6. ベトナム人と働くガイドブック

    ベトナム

    『ベトナム人と働くガイドブック』──文化の違いを“壁”ではなく“力”に変えるために

    日本の職場における外国人材、特にベトナム人との関わりは、今や…

おすすめの記事
最近の記事
  1. 新刊のご案内:『子どもと学ぶベトナムのれきし(日本語・ベトナ…
  2. 日本停滞の理由④:会議で決めず、会議を開くために会議
  3. ネットで冷静を保つ技術──怒りを笑いに変えるために書いた本
  4. 博士号を名乗る人の「論理」と「無知」——SNSで見た“知性の…
  5. 日本停滞の理由③:年功序列という名の“足かせ”
  1. 感想

    私が日本国内のレンタルサーバーを使用せず、海外レンタルサーバーにした理由について…
  2. 感想

    フランス留学の夢を
  3. 読書

    『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』を読んでみました。
  4. 読書

    いじめ解決についての本
  5. 社会

    日本政府は実習生の費用負担の調査をはじめた!
PAGE TOP