ニュースやSNSで「ベトナム人犯罪」という言葉を目にするたびに、私たちはどこまで事実を知っているのでしょうか。
逮捕事例ばかりが切り取られ、まるで「民族=犯罪者」という印象が一人歩きする現状。だが、その背後には報道されない背景や、誤解・偏見を助長する構造があります。
本書は、著者が20年以上にわたり2,000人以上のベトナム人技能実習生・留学生と接してきた経験をもとに、データ・実例・現場の声を組み合わせて「偏見と現実」を徹底的に解きほぐします。
また、最後には「偏見を減らすために個人ができること」「共生社会に必要な視点」が提案されており、単なる分析本にとどまらず、読者自身の行動を促す内容になっています。
書籍情報

- タイトル:ベトナム人は“犯罪者”なのか?──その偏見と現実
- 著者:Tran Van Quyen(チャン・バン・クエン)
- 出版年:2025年
- 言語:日本語
- ページ数:133ページ(紙版)
- 形式:Kindle版/ペーパーバック(POD)
- 購入リンク:[Amazonリンク]
本書の特徴
- 数字で見る現実
犯罪統計と検挙率の比較から、「ベトナム人=犯罪者」というイメージがいかに事実と乖離しているかを示します。 - 現場からの証言
著者が直接見聞きした実習生や留学生の生活、努力、そして誤解されたエピソードを多数収録。 - 偏見のメカニズム
メディア報道の切り取り方、SNS拡散の影響、日本社会の構造的要因を分析。 - 文化的背景の理解
日本とベトナムの価値観の違いが、なぜ摩擦や誤解を生むのかを具体例で解説。
こんな方におすすめ
- ベトナム人材と関わる企業経営者・採用担当者
- 異文化理解や多文化共生に関心がある方
- メディアの情報をうのみにせず、自分で事実を確かめたい方
- 技能実習制度や外国人労働問題をより深く理解したい方
結論
この本は、単なる「ベトナム人擁護本」でも、「犯罪批判本」でもありません。
事実を事実として見つめ、その背景を知ることで初めて、偏見から解放されるきっかけになります。
文化は壁にもなりますが、理解によって橋にもなります。
数字とエピソードを行き来しながら読み進めるうちに、「知らなかった現実」に何度も出会えるでしょう。