日本はベトナム独立を支援しましたか?

日本は当初、ベトナムの独立を支援する意図はほとんどありませんでした。主な目的はフランスと協力しつつ戦略拠点を確保することでした。しかし、1945年3月9日のクーデターによってフランスを排除した後、日本はバオダイ帝を元首とする「独立ベトナム帝国」を承認しました。

この動きは、戦局が悪化し連合国の進攻が迫る中で、現地の反フランス感情を利用し、ベトナム人の協力を得るための政治的手段に過ぎませんでした。日本軍の存在と支配構造はそのままであり、実質的な独立とは言えません。

したがって、日本の行動は真の意味での「解放」ではなく、戦略的都合による一時的な措置と評価されます。

1945年の飢饉は日本のせいですか?前のページ

日本の3月9日クーデターとは何ですか?次のページ

ピックアップ記事

  1. 話題になっているマイナンバーカードについて考えた事

  2. 自宅サーバー再構築:Rocky Linuxを試みる

  3. 子どもの声がうるさい為に公園が廃止されるニュースから子どもに対する日本人の大人の…

  4. 新刊のお知らせ『私の日本観とその変化』—理想の日本と、現実の日本のあいだで

  5. 日本社会で使われる「危ない」という呪文──本当の危険?それとも“違う”だけ?

おすすめの記事
最近の記事
  1. 日本人は本当に「勤勉」なのか?— 私の日本観が変わった瞬間
  2. 新刊のご案内:『子どもと学ぶベトナムのれきし(日本語・ベトナ…
  3. 日本停滞の理由④:会議で決めず、会議を開くために会議
  4. ネットで冷静を保つ技術──怒りを笑いに変えるために書いた本
  5. 博士号を名乗る人の「論理」と「無知」——SNSで見た“知性の…
  1. 社会

    学校の弱い立場と保護者の無責任
  2. 感想

    スタートした!
  3. DIY日記

    レッツノート CF-J10にRocky Linuxをインストールしてみた
  4. ベトナム

    在留資格を取得するために、日本の会社を踏み台として利用するベトナム人を見分ける方…
  5. エッセイ・感想

    外国人に“同胞”の犯罪を止めると要求する行為は責任転嫁に過ぎない
PAGE TOP