子どもが海外で育つとき、
「自分はどこから来たのか」
「家族のルーツはどんな物語を歩んできたのか」
という感覚が、少しずつ薄れていくことがあります。
まして、歴史となればなおさらです。
年号や出来事を並べても、子どもにとっては遠く、
教科書の向こう側の世界に思えてしまいます。
そこで私は、
“どの国にいても、子どもが自分のルーツを感じられる本を作りたい”
という思いで、この一冊を作りました。
🌏 3つの言語で読める理由
この本は、ベトナム語・日本語・英語の三言語で書かれています。
理由はとてもシンプルです。
海外で育つ子どもたちは、それぞれ「読みやすい言語」が違います。
家ではベトナム語、学校では日本語、
あるいは英語が一番得意という子もいるでしょう。
どんな言語であっても、
「知りたい」と思った瞬間に、すぐ読めるように。
そんな願いを込めています。
📖 歴史は“人の物語”
私は、子どもたちに細かい出来事を覚えてほしいわけではありません。
歴史は、ただの出来事の積み重ねではなく、
その時代を生きた人々—
家族を守り、国を思い、
次の世代が幸せに生きられるよう願った人々の「物語」です。
この本には、
ラク・ロン・クアンとアウ・コーの伝説から、
李朝・陳朝・黎朝の時代、
フランス統治期、そして近代まで、
子どもにも読みやすい形で短くまとめた物語が並んでいます。
ページをめくるたびに、
「こうして私たちの今があるんだ」
と自然に感じてもらえるような構成にしました。
👨👩👧 親子で読める“やさしい歴史書”
この本は、子ども向けではありますが、
実は大人でもスッと読める内容になっています。
- イラストが多く、
- 文は短く、
- でも背景がしっかり分かる。
親が読み聞かせてもよし、
子どもが好きな言語で読むのもよし、
家族で一緒にページをめくりながら、
自然にベトナムのルーツを感じられる一冊です。
🌱 最後に
私は、子どもたちにこう伝えたいのです。
「君には、美しいルーツがある。」
そして、
「その歴史は、君自身につながっている。」
この本が、小さな“帰る場所”のような存在になれば幸いです。
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